「先生、今日はおちんちんしゃぶらせてくれて、精子まで飲ませてくれてどうもありがとうございました!」
「いやいや、初めてにしては気持ちよかったし、こちらこそありがとう」
「なんだか、本当に落ち着いてきちゃった」
「そうだろそうだろ? 先生の言うことにうそはないのだ」
「あの……それで落ち着いたら言う勇気がでてきました。実はもうひとつ、聞いてもらいたいお願いがあったんです」
「ほうほう、なんでも聞くぞ。どんなはなしかな?」
「はい。実はあたし、ふもとの中学の頃からつきあっていた彼氏がいるんです」
「ほほお」
「ケンジっていうんですけど、その人、いま暴走族に入っちゃってて」
「あれまあ、それはいかんね」
「……それで、いまも彼のことが好きなんですけど、こわくって」
「そうか。しかしなあ、そういう危ないやつは忘れるわけにいかないのか?」
「違うんです! ケンジは本当はそんな人じゃないんです!」
「そうなのか」
「はい。ケンジはボクシングをやってたんです。中学のとき、不良に襲われそうになったあたしを助けようとして不良グループの一人を殺しちゃったんです」
「なるほどねえ。……って、なぬ!? こ・こ・こ・こ・殺したって!?」
まいったなこれは。私に相談されても困るな。どうしようかな。
「そうなんです。それで、ケンジはそのことを隠すかわりにと用心棒として暴走族の仲間にされたんです。ケンジはあたしのことを心配して、それから連絡をくれなくなってしまいました。先生、どうにかできませんか? こんなこと、他の先生や友達には打ち明けることができなくて、ずっと一人で悩んでたんです!」
「そうか。なんとかしてやりたいことはやまやまだが……」
これはさすがに手が出せんなあ。金が入るわけでもないしなあ。
「なんとかしてくれたら、あたしのバージンをあげてもいいです!」
「なんだって!? そうか、わかった! 私に任せなさい!」
「本当ですか? ありがとうございます!」