Mondo Media『Happy Tree Friends』レビュー

・二〇〇〇〜二〇〇三年 http://www.happytreefriends.com/

ファンシーな動物キャラが織り成すグロテスクな物語を描いたFlashアニメ。とにかく血みどろ臓物ぐちゃぐちゃになるのが特徴。アメリカ作品のため台詞は英語だが、ヴィジュアルのみで流れが理解できるアクション中心のスラップスティックな作りなので、日本にもファンが多い。最近流行の「キモカワ」はディズニーのスティッチなど外見もキモかったりするが、本作の場合キャラはあくまで愛らしいので「グロカワ」だろうか。「可愛さと怖さの融合」といえば、ゴスロリ少女がリスカをしがちだったりすることとも繋がるが、「ファンシー」という言葉にはスラングで「売春」の意味もある。確かにファンシーグッズは慰み物となるべく金銭で売買されるものであり、ぬいぐるみをボロボロにしてしまう子供も多い。七十年代の特撮テレビ番組『クレクレタコラ』や、九十年代に流行った「ねこぢる」の漫画が好きな人はハマりそうに思う。(400字)

※批評誌『新文学03 革命×ネット×二十一世紀文化のエグいコンテンツ』掲載レビューと同じです。
松平耕一編(主催者ブログ:文芸空間
価格 ¥800
単行本:A5版、230ページ
出版社:文芸空間社(バックナンバー通販:文芸空間社購買部 )
発売日:2010/12/05
ネット通販:とらのあなWebSite
店舗販売:新宿 模索舎、中野タコシェほか