白石昇『津波〜アンダマンの涙』出版記念パーティー

津波アンダマンの涙』は、被災地のボランティアスタッフとして働きつつ綿密な取材を重ねた著者の、数年にも渡る日記メルマガを土台として執筆された。鎌田慧出世作自動車絶望工場』は、自ら工員として働くことで、報酬に見合った仕事かどうかを、身を持って告発した。いわゆる取材によるドキュメンタリーとルポルタージュの大きな違いは、著者自身が当事者かどうか。当事者の手記といっても自ら現場に体当たりした結果なのだから、やはりそれはれっきとしたジャーナリズムに他ならない。死体に触れてこそ分かる、事態の重さ。いわばこれは白石さん流の『おくりびと』なのだろう。

内縁の妻がファンだというとある著名人の方と話せた。僕は交流こそないものの雑誌に掲載されてた近影を知ってはいたので、似ているなあとは思えども、あえて聞きはしなかった。別件で雑誌名を出したときにも、特に反応がなかったから、あえて言うには及ばないということなのだろう。さすが大物は違う。タイ風スキヤキ「タイスキ」は美味しかった。分量が少なくて食べ足りなかったけれど、後がつかえていたので丁度よかったかな。

蛇足だが当日はある仕事の締切日だったので、パーティーから戻るなり猛然と執筆に勤しんだ。こうして久々にそれなりの金額のギャラが発生する原稿を仕上げることができたのである。最低限の必要事項を満たしていればクオリティは問われない類のものなのだけれど、依頼内容を確認したら出来次第では上乗せもありうることを今更にして知った。結局3時間で10枚ペースだったので、あんまりいいものにできたとは思えない。けれども今月は何かと刺激があったので、どうにか書けたという気がしないでもない。