町田町蔵×アフロ田中

現在発売中のビッグコミックスピリッツ増刊「スピリッツカジュアル」の対談。タイトルはわかりやすく(?)書いてみただけで、実際は小説家・町田康×「アフロ田中」著者・のりつけ雅春


あえて町蔵と呼びますが、氏は対談のなかで「普通のことを普通に書くだけで面白いのに、あえて変な話にする必要はない」と言っていて、それもそうかなと最初は思ったのですが、よく考えてみたら彼は全然、普通の人じゃないです。変な人が普通だと思って書いたものが変なものになるから面白いのであって、本当に平凡極まりない人が真似ても同じようにいくわけがないと思うのです。


ただまあ、何の特性も無い極めて平均的な完全普通人間なんて滅多に居るものでもないとは思うので、誰もが皆すこしづつ変だからこそ社会の多様性が生まれているのだという考え方もあります。それと同時に、世の中には意外とベタな、まるで小説や映画や漫画に出てくるような生き方やそぶりをする人が大勢居ることも事実です。


とはいえ彼らも社会的存在であるために仮面を被っているに過ぎず、実際は変な人ばかりなのかもしれないわけですけれど。それでもやっぱり程度の問題がありますので、「偏差値」ならぬ「変さ値」50前後であれば普通の人ということでしょうね。とはいえそれは人それぞれ見解の違う相対的な数値にならざるを得ないので、どうやって測ればいいのかはわかりません。単純に多数決で考えるしかないことなのかもしれないですね。