風説・飛躍モノ騙り①M&A太郎〜漆黒のホワイトナイト(1)

「M&M`sさえ買収できていたら、きっと自分の手を汚さずに済んだというのに」


伝説のデイトレーダーからわずか3年のうちにベンチャー企業の英雄となった安藤英太郎は留置所のなかで嘯いたという。「お口で溶けて、手で溶けない」のだから、云いえて妙である。舌先三寸の口八丁手八丁でのし上がって来ただけのことはある。そんな彼がM&Aを得意としたことからM&A太郎と呼ばれ世間に持て囃されていたのも、今は昔。


世襲制特定郵便局長の息子に最愛の女を奪われた泥泉首相。彼の私怨に後押しされて実現の運びとなったB国の陰謀「郵政民営化」事業の裏で必要とされた莫大なシステム開発費をわがものにすべく、出馬までして恩をうったにもかかわらず、もはや手遅れであった。


捜査の入る数週間前にOhayoo!JAPAN幹部となった民自党の議員が動いていたわけだが、それを報道するマスコミは無い。


大学で宗教を学んでいたのはOhayoo!JAPANの親会社ハードパンク徳会長に韓流文化を押し付けられたトラウマによる。ムジテレビを買収しようとしたのも、同じゼミ生だった現・女子アナウンサー佐伯啓子にフラれたから。A太郎は実にわかりやすい漢だったのである。


(つづく)