AV「オーロラ・プロジェクト」レビュー

・監督:葵刀樹ほか、一九九九年〜 http://www.aurora-pro.com/ ※リンク先は18禁

ゼロ年代のAVレーベルについて考えた場合に欠かせない本シリーズの特徴は、いわゆる「企画単体ブーム」の発生に大きく関与していたと思われる点だ。AV女優には有名雑誌や大手レンタル店で大々的に広告が出る単体女優と、芸名すら曖昧な企画女優の区別があるけれど、ルックスの差ばかりではなく親バレを気にして広告NGだったりする例もあり、どっち付かずの企画単体女優が誕生した。本レーベルでは本来の芸名を使わず別名にしたり苗字を隠したりすることで素人っぽさを演出。薄化粧で制服を着せて暗がりでハメ撮りする手法は、援助交際しているかのような臨場感を醸し出す。その後、オーロラの影響化にある作品は数知れないという。作品名を特定しないのは本誌が十八禁ではないからパッケージを載せにくいのと、好みの差も考慮してレーベルだけ提示しておいた方がいいのみならず、どの作品も似ているせいもある。そしてそれゆえクオリティは安定し続ける。(400字)

※批評誌『新文学04 現代文化のセクシュアリティ原発事故へのアクション』寄稿レビューと同じです。
松平耕一編(主催者ブログ:文芸空間
価格 :¥1,050
単行本:A5版、256ページ
出版社:文芸空間社(バックナンバー通販:文芸空間社購買部 )
発売日:2011/12/31
ネット通販:とらのあなWebSite
店舗販売:新宿 模索舎/阿佐ヶ谷 古書コンコ堂/ジュンク堂書店 大阪本店/全国 とらのあな
2012/5/5「COMITIA100」委託販売予定「スペースNo未定」駕籠真太郎先生の公式HP【印度で乱数】原画通販も。