“Can not”の汚名返上? 「必ず最後にKANは勝つ!」〜菅直人氏が小沢一郎氏に勝利

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9月14日(水)午後に行われた民主党代表選の国会議員投票は、ネットやテレビで生中継され、「ニコニコ生放送」では平日昼間にも関わらず開票前から10万人を超えるアクセスがあり、国政のトップに立つ与党代表に寄せる国民の期待の強さを反映する大盛況ぶりでした。

党員・サポーター・地方議員による郵送投票の集計は既に済んでおり、国会議員投票の集計直後に合算された結果は、菅直人氏721ポイント、小沢一郎氏491ポイント。党員・サポーター/議員いずれの票も菅氏がリードし、民主党代表・再選を果たしました。神妙な面持ちで進行を見守っていた両氏でしたが、結果を受けて登壇した折には笑顔で握手を交わし、一騎打ちの幕引きを労いあっていました。

ところで菅氏は、7月に大敗した参院選で指揮をとっており、与野党議席多数派が衆参で異なる「ねじれ国会」を招いた面もありますが、その選挙戦の遊説中、米オバマ大統領の「Yes, We Can!」をもじった「Yes We 菅!」を合言葉にしており、ネット上では「名前から考えたら、“Can not” が妥当」との辛辣な意見も寄せられていました。けれど20年前にミリオンヒットを飛ばしたシンガーソングライター・KAN『愛は勝つ』の歌詞をもじれば「必ず最後にKANは勝つ」ことを実証して見せたとも言えるわけで、その政治的求心力は認めざるをえないところでしょう。

とはいえ低迷する景気への打開策などを巡り、国の行く末を不安に思う声も巷からは聞こえてきます。その世相を反映してか、代表選の行われた東京都内は、集計の途中から突然の豪雨に見舞われました。後になって「やはり Can not だった」と落胆されることのなきよう、代表選再選に甘んじることなく国政のあらゆる面において国民をリードし、今後も勝ち続けられる “Can” であってくれることを切に願いたいものです。(工藤伸一)