小川軒のフルーツケーキ貪りて喰ひたかりけり終戦記念日

ひと月ほど前のことだったと思うんですが、朝起きて食事を摂る時間がないものの小腹が空いていて何かないかなと冷蔵庫を漁ってみたら、ちょうど内縁の妻の祖母堂がお土産に持たせてくれたという焼き菓子があったので寝ぼけマナコのまま何気なく食べてみたら、あまりの美味さに目が覚めたなんてことがありました。どこのお菓子か気になったものの袋を見てもよくわからず時間もなかったもので、そのまま袋をどこに置いたかも忘れて出かけてしまいました。後になって彼女に聞いてみても、よくわからないとのこと。あれこれ調べてくれたものの、商品画像を見ると色形がどうも違う。

しかしブランデーの滲み込んでしっとりとしたカステラ風の生地にレーズン・ナッツその他フルーツがぎっしり詰った濃厚な風味と食感は、幼少時より甘党の僕の心の隅に残り続けてました。そして何故だか今日になってあの味が猛烈に恋しくなり再び問うてみたところ、同じ時期に貰ったカステラが冷蔵庫に残っているとのこと。袋に書かれている「巴裡(パリ)」の文字に見覚えがあったのでネットで調べてみたら、件の焼菓子は小川軒のフルーツケーキだったことが判明。一番人気の「レーズンウィッチ」は予約なしでは購入困難とのこと。しかも菓子だけでなく洋食レストランの名店としても知られる、創業100年以上の老舗だったんですね。代官山の店はテレ東アド街の第8位で、なんと皇室御用達でもあったというのには流石に驚きました。シチュード・ビーフ6,300円という価格なので、僕のような庶民には殆ど縁がなさそうな店ですが。。。お菓子の方はそれほど高価じゃないみたいですw

【参考リンク】
小川軒 レーズンウィッチ
http://www.kanshin.com/keyword/1032665
小川軒|今宵の勝負レストラン
http://ameblo.jp/h-restaurant/entry-10003527321.html
食べ歩き日記・ドダン・ブーファンのポトフ「シチュード・ビーフ/代官山 小川軒」
http://majin.myhome.cx/pot-au-feu/address/tokyo-shibuyaku/ogawaken_daikanyama/ogawaken_daikanyama-beef_stew.html

そういえば今日は終戦記念日。戦時中や戦後間もない頃に育った人たちって当時は甘いものに飢えていたから甘党だったりしますよね。お盆ということもあって、そういう感情に突き動かされたりしちゃったのだろうか、なんて気もします。そんなわけでとりあえず今のところフルーツケーキは入手できていませんが、自家製羊羹まで作ってしまうほどの父に似て無類の餡子好きでもあるので、今日のところは塩豆アンパンそのうえ粒餡タップリのお萩まで戴いたりなんかして、たいへん美味しゅうございましたw

ところで小川軒名物の「レーズンウィッチ」ですが、画像を見て北海道土産の定番・六花亭の「マルセイバターサンド」に似てるなと思ったら、むしろ小川軒が元祖だったみたいです。資料によればヒントにされたのは確かにしてもクッキーやクリームの材料・製法ともに違うようなので、別物ではあるようです。北海道土産といえば石屋製菓の「白い恋人」賞味期限偽装疑惑が問題になっていますが、風評被害が飛び火しないといいんですけどねえ。

【参考リンク】■■■マルセイバターサンドは日本一の名菓■■■
http://food8.2ch.net/test/read.cgi/candy/1157616398/l50