リアル・ゲンドウの容赦なきチェーン・スモーキング

NHKトップランナーって番組が好きでよく観るのですが、先日はスタジオ・ジブリ宮崎駿監督の密着取材でした。かなりのヘビースモーカーだと聞いたことがあったのですが、1時間の番組中に流れた映像の中だけでも10本以上は吸っているんじゃないかというほどのチェーン・スモーキングぶりに度肝を抜かれました。

来年夏公開予定の次回作『崖の上のポニョ』の絵コンテを仕上げるためにと赴いた旅館に向かう際にも、火のついた煙草を咥えたまま玄関に入っていくのには笑ってしまいました。断固として嫌煙の世相に与しない姿勢に、喫煙者が次々に殺されていく筒井康隆の『最後の喫煙者』という作品を思い出しました。

あいぼんの話題に続き煙草ネタで恐縮ですが、僕自身が大人の喘息が原因で喫煙にドクターストップがかけられているにも関わらず禁煙できないもので、どうにも煙草関連の話題にナーヴァスになってしまう今日この頃なのです。本当は酒と珈琲も駄目だと言われたのですが、どれも止められないんですよねえ。そういえば昨日テレビでやっていた植木等の追悼番組『日本一のホラ吹き男』でも喫煙シーンが目立ちました。今は殆どないみたいですが、昔は喫煙できるオフィスが多かったですからね。

ちなみにタイトルの「リアル・ゲンドウ」というのは息子さんに対する姿勢が『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ゲンドウ司令に似ているなあと思ったからです。エヴァ庵野秀明監督は『ナウシカ』の巨神兵シーンを作画していたそうなので、宮崎親子の複雑な関係をモデルにしたんじゃないのかなあと思った次第です。