魍魎の匣

今月7日に映画の製作発表があったようですが、何とも奇妙な偶然が重なっています。京極堂シリーズ2作目のこの作品は、連続バラバラ殺人事件の謎を追う話。冒頭には少女の頭部を箱に入れて電車に乗っている男のエピソードが出てきます。小田急線に乗って頭部を町田まで運んだといわれている新宿渋谷の事件が、まさに似たような状況だったわけです。京極夏彦氏のホームページによると、また、安全祈願のお祓いを受ける前日に前作『姑獲鳥の夏』を撮った実相寺監督が亡くなったそうですので、何かと曰く付きなのかもしれませんね。


ちなみに私事ですが、2年位前に通勤電車で原作を読んでいて、踏切事故のシーンに差し掛かった辺りで本当に人身事故で電車が止まってしまったということもありました。最近はゲームの『真・女神転生Ⅲ』で遊んでいるのですが、将門塚攻略の辺りで茨城の事件が起きました。実は前回の日記で風水云々と書いたのは将門の首塚を意識してのことだったので、寒気がしましたね。


この手の必然的にも思えるような偶然のことを俗にシンクロニシティと呼んだりします。所詮オカルトな与太話かもしれませんが、本当に「この世には不思議なことなど何もない」のでしょうか。京極堂に聞いてみたいものです。夫婦殺人、兄妹殺人ときて次は親子殺人? なんて考えてしまいますが、悲惨な事件が続かないことを願っております。