映画『イル・ポスティーノ』(1994・伊仏合作)

マイナーな作品なので無いかと思っていたら近所の「TSUTAYA」にあったので、久しぶりに観ました。深夜にテレビで放送されていたのを観て以来、好きな映画だったのですが、なかなか見つからなかったのです。


1950年代のイタリア・ナポリの小さな島に住む、社会性には乏しくとも純粋な心を持った素朴な青年マリオと、チリから亡命してきた革命詩人パブロ・ネルーダとの交流を描いたヒューマンドラマです。


学の無い田舎の青年が詩の素晴らしさを体感していく様子は、一度でも詩に心奪われた経験を持つ人にはきっと共感できると思います。青い海と高い山に囲まれた牧歌的な風景と郷愁を誘う音楽の取り合わせも素敵です。


実は癌に侵された病身に鞭打ちながら撮影に臨んでいた主演のマッシモ・トロイージは、撮影終了の12時間後に息を引き取ったそうです。実在の革命詩人パブロ・ネルーダについても興味が湧きました。


【映画 「イル・ポスティーノ 」あらすじ&レビュー】
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=28682