AV「性格良し子ちゃん」レビュー

・二〇一一年〜 http://verygoodgirl.jp/ ※リンク先は18禁

ゼロ年代のAVの流通経路はテクノロジーの進化に伴い、VHSからDVDを経てネットの動画配信に移行してきた。日本では違法な無修正サイトも多いため今回のレビューでは殆ど触れていないが、法律に則りモザイクを施して配信する真っ当なサイトもある。本シリーズもそういうもののひとつ。AVには様々なフェティシズムが投影されているが、何とこのレーベルの特徴は「性格の良さ」。大手通販サイトのジャンル一覧を確認してみたが同様のものは見つからなかった。既に過剰なまでに細分化されたジャンルでも捕捉できない未知の領域があると知り、人間の可能性には限界などないのかもしれないと思った。内面を売りにするのは珍しい気もするが、業界人の誰もが「性格のいい子とのセックスが一番いいAVになる」と口を揃えるとのこと。そしてそれはルックスや経歴が取り柄の芸能人AVに対抗できる素人の醍醐味なのだと。言われてみれば確かにそんな気もしてくる。(400字)

※批評誌『新文学04 現代文化のセクシュアリティ原発事故へのアクション』寄稿レビューと同じです。
松平耕一編(主催者ブログ:文芸空間
価格 :¥1,050
単行本:A5版、256ページ
出版社:文芸空間社(バックナンバー通販:文芸空間社購買部 )
発売日:2011/12/31
ネット通販:とらのあなWebSite
店舗販売:新宿 模索舎/阿佐ヶ谷 古書コンコ堂/ジュンク堂書店 大阪本店/全国 とらのあな
2012/5/6「第十四回文学フリマ」オ-41文芸空間社ブースにて販売(終了後、渋家にて交流会あり)
2012/9/2「COMITIA101」委託販売予定「スペースNo未定」駕籠真太郎先生の公式HP【印度で乱数】原画通販も。