撮影:松島和彦『あしぱん。』レビュー

あしぱん。 (myway mook)

あしぱん。 (myway mook)

・100字レビュー

二一世紀も十年を過ぎたが夢見ていた未来ではないことも多い。とはいえ憧れのパンチラが太股にパンツをずり下げる足パンへ進化していた。パンチラ好きと下着マニアの境界線上たる危うさ故に性的ポテンシャルは高い。

・長文レビュー(400字)

二一世紀も十年を過ぎたが、夢見ていた通りの未来ではないことも多い。とはいえケータイがスマホになるなど大きな変化もあるにはあって。気が付けば憧れの「パンチラ」までもが太股にパンツをずり下げる「足パン」へと進化を遂げていた。正統派アイドルは足パンなどしたりしないものだが、そういえば広末涼子はテレビドラマ『リップスティック』や映画『秘密』でヌードにならないかわりに足パンを披露していた。『秘密』では布団の上で脱がされる濡れ場だったけれど『リップスティック』は野ションだったことからも分かるように、足パンは必ずしもエッチな状況だけではなく、用を足す場合にも存在する。そういうことから覗き見的な興奮を得られる場合もあるだろうし、おもらしフェチなどとも関連している。パンチラ好きと下着マニアには大きな隔たりがあるように思えるが、足パンはそのギリギリの境界線上にある危うさ故に性的ポテンシャルの高さを感じさせる。

※批評誌『新文学04 現代文化のセクシュアリティ原発事故へのアクション』寄稿レビューと同じです。
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