『SPA!』2012年3月13日号レビュー

・100字レビュー

気になった記事は、福田和也坪内祐三によるビーチボーイズ村上春樹を繋ぐ明るい狂気。被災地で覚せい剤が蔓延。facebook上場。ソーシャルゲーム好きでゲーム機を買わない人。任天堂が無借金企業なこと。

・長文レビュー(約800字)

SPA!』は福田和也坪内祐三の「文壇アウトローズ対談」を読むために買ってるような感じなんだけど最新号も濃かった。「現代音楽としてのロックを目指したビーチボーイズブライアン・ウィルソン」と「太陽の下の陽気さに心の闇を見出す村上春樹」は共に「明るい狂気」とか言っててなるほどと。

雑誌の特集記事って、そのまま書籍化できそうなくらいクオリティ高いものもあるよね。今回そう感じたのは「仙台現地レポ・復興バブル いびつなカネの流れ方」というページ。阪神淡路大震災の後にも同様の現象があったらしいけど、被災地で覚せい剤が蔓延しているとかって話はヤバすぎるネタなので、これはとことん掘り下げてもらいたい。

経済記事によると「facebook」は4月〜6月の間に上場予定で、ザッカーバーグCEOの総資産は2兆円になる見込みだとか。27歳で2兆円とか日本とはスケールが違いすぎる。5月生まれだから、5月までに上場すれば27歳なので、最年少記録とか考えたら誕生日前な気もする。

「PS Vita」に関して「ソーシャルゲームより面白いタイトルがないからゲーム機は買わない」なんて書いてる人がいたんだけど、3DSを無視してるのが謎。てなわけで『スーパーマリオ3Dランド』は裏面も含めてオールクリアした。今の所「タイムアタック」も「すれちがいユーザ」全員の中で1位。6秒でクリアできる面があることに驚いた。

既存のゲームとソーシャルゲームはユーザ層がそんな被ってないと思うけれど、「ソーシャルゲームより面白いタイトルがないからゲーム機は買わない」ってわざわざ雑誌に書いちゃう人がいるのは気になる。世界一売れたスーパーマリオを遊んでからジャッジしてほしいけど、アクション苦手なら仕方ない。経済記事で任天堂が「無借金企業」なことを知って、更にそう感じた。

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