ALI PROJECTがアニソン番組に降臨!

ニュースサイト「リアルライブ」に掲載されています。 http://bit.ly/hEJQ02
※放送は終了していますが、完全版リクエストのメールや電話を募集中とのこと。
※『MUSIC JAPAN』公式ブログ http://bit.ly/e79lor

NHK総合の音楽番組『MUSIC JAPAN 新世紀アニソンSP.4』に、ALI PROJECTが出演する。放送日時は1月16日(日)18:10〜18:39。昨年11月22日(月)にNHKホールで公開収録された中から『聖少女領域』が放送予定。アニメ『ローゼンメイデントロイメント』(TBS系列/PEACH-PIT原作)のオープニングソングとして有名な曲だ。

他の出演アーティスト及び曲目は、Girls Dead Monster (marina/LiSA)『Crow Song』・工藤真由『ハートキャッチ☆パラダイス!』・JAM Project『MAXON』・ピコ『勿忘草』・水樹奈々×May'n『ETERNAL BLAZE』・水樹奈々『十字架のスプレッド』・May'n『もしも君が願うのなら』となっている。

通称アリプロとも呼ばれるアリ・プロジェクトは、宝野アリカさん(ボーカル・作詞)と、片倉三起也さん(作・編曲)を中心とした音楽ユニット。他にヴァイオリニストの渡辺剛さんと杉野裕さん、ドラァグ・ダンサーのインガさん・リンゴさん・おりぃぶぅさん・キャンタマリーナさん・ララミイさんが、レギュラー的にライブをサポートしている。

蟻プロジェクト名義だった80年代のインディーズ時代を含めると、活動歴は20年以上に及ぶ。片倉さんの時代に左右されない幻想的な作曲センスや、宝野さんの文学的かつ煽情的な歌詞、そして超人的な歌唱力と魔性の美貌によって、根強い人気を誇ってきた。

特にロリータ系ファッションを愛好するゴスロリ少女などから絶大な支持を得ており、宝野さんは敬愛を込めて「アリカ様」と呼ばれている。なお、片倉さんの愛称は名前のミキヤから「ミッキー」である。

アリプロの楽曲は、クラシック/ジャズ/ロック/テクノ/ポップスが融合した先進性から「早すぎる才能」と評されることもあった。巽孝之さん(慶應義塾大学教授/アメリカ文学研究者/SF評論家)の著書『プログレッシヴ・ロックの哲学(Serie′aube′)』(2002年/平凡社)では、ジャンル越境的なプログレッシヴ・ロックの系統として紹介されている。

プログレの難解さはポップスのニーズとは一線を画しているようなところがあり、アリプロも通好みの音楽として一部のファン層に支えられてきたようなことがある。けれども『ローゼンメイデン』など多数のアニメソングとのタイアップにより、新規ファンが爆発的に増えた。

今回披露される『聖少女領域』発売直後の2005年11月16日に行われた、渋谷O-WESTのライブは筆者も観に行っていたが、収容人数500 人のライヴハウスで身動きが困難になるほどの大盛況だった。それ以降のライブには大ホールが使われるようになり、2008年の「禁書発禁」ツアー最終公演は、今回の公開収録と同じNHKホールで行われた。NHKホールの収容人員は3,800人であり、3年間で7倍にまで増えたことになる。

ところがここまで加熱した人気の割に、何故かテレビ出演することはなかった。過去にはあったかもしれないが、少なくともアニソンで注目されて以降は、なかったと思う。そのアリプロがついにテレビに出ると言うのだから、これは絶対に観逃せない。『紅白歌合戦』恒例の小林幸子さんに負けず劣らぬ、アリカ様の豪華衣装にも要注目だ。(工藤伸一)

NHKオンラインMUSIC JAPAN』番組ホームページ
http://www.nhk.or.jp/mj/
ALI PROJECT OFFICIAL WEBSITE
http://aliproject.jp/