『新文学03 革命×ネット×二十一世紀文化のエグいコンテンツ』


松平耕一編/¥800/A5版/230P/文芸空間社(2010/12/05)

東浩紀ゼロアカ道場」出身のライトテロル系批評誌第三号!
九〇年代、資本主義の最終的勝利が喧伝され「歴史が終わった」と称された。そして外部なきゼロ年代に、電撃的に到来したインターネットのライトテロリストたち。

彼らが二十一世紀文化のエグいコンテンツのなかに見出すのは、しょぼい現実か、アーキテクチャに管理された動物化か、それとも「革命」への決断か? ネットカルチャーとストリートカルチャーの交錯した時空間から、パフォーマティブな生の祭りが噴出し、新たな歴史が隆起する!

アクセスせよ! これが一〇年代新文学のグローバルスタンダードだ!

執筆者:赤木智弘、章、秋田紀亜、hmuraoka、sk-44、esehara、海老原豊、工藤伸一、桜澤哲舟、死に舞、シノハラユウキ、白石昇杉田俊介、鈴木真吾、谷口一平、谷口哲郎、、田村修吾、千坂恭二、T-T、中川康雄、中西B、negative-naive、noir_k、ハンギ、ひ。、昼間たかし、広田有香、藤田直哉藤田直哉二世、踏足いさみ、古澤克大、ぺぺ長谷川、辺見九郎、北守、松平耕一、村上哲也、山本桜子、渡邊利道

【第一章 特集 このコンテンツがエグい!――二十一世紀文化の七二選】
・一 サブカルチャーの二八選
・ニ ネットカルチャーの一七選
・三 ハイカルチャーの二七選
・北守「『ゼロ想』への葬送――あるいはテンプレだらけの宇野常寛批判」
・死に舞「ゼロ年代のロック音楽五選――ロックはずっと戦っていた!」
・村上哲也「笑いとメタファー、キャッチャーとピッチャー」
・章「らぶげっちゅ。」

【第二章 ネットカルチャー論集】
海老原豊「市場×ケータイ=若者論」
・辺見九郎「決断主義からリベラル・アイロニズムへ」
・鈴木真吾「あの頃、テキストサイトブームと」
・工藤伸一「インタラクティヴ・イノベーション
藤田直哉2世「「東浩紀ゼロアカ道場」を2年後から振り返る」
・esehara「Twitter文芸2」
藤田直哉、シノハラユウキ、塚田憲史、杉田俊介「2ちゃん的思考形式の暴力と倫理」
・「タイ国美少女ゲーム『Re Angel』スタッフインタビュー」
赤木智弘×昼間たかし「ネットコミュニティの分散化」

【第三章 「革命」をめぐって】
・広田有香「「麻生邸国賠」と街頭表現規制問題」
藤田直哉、古澤克大「身体のテロルと情報のテロル――国家と革命の倫理」
・中川康雄「アナキズムと生態系の想像力」
・中川康雄、古澤克大、北守、中西B「ニート×表現規制×南京大虐殺
白石昇「多国籍擬似家族自動生成過程」
・ぺぺ長谷川、踏足いさみ、中川康雄「だめ連と動物化する二十一世紀」
千坂恭二ロングインタビュー「革命戦争としての新左翼ファシズムホロコースト
・山本桜子「うさぎプロジェクト」

☆取り扱い店舗
◎東京:紀伊國屋書店新宿本店/模索舎タコシェオリオン書房ノルテ店
ジュンク堂書店:大宮ロフト店/大阪本店/千日前店
◎全国:とらのあな・通信販売もあります。
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/25/20/040010252010.html
※文芸空間社購買部にてのネット販売、電子書籍の販売予定中。
※最新情報はツイッターID @matudairaにて

以上、文芸空間 http://literaryspace.blog101.fc2.com/ より転載。
以下、僕の執筆に関する補足です。

○小論『インタラクティヴ・イノベーション〜価値交換装置としてのエログロナンセンス』(4,000字)
・メルマガ『新大学01-03』所収の3つの論考(57,000字)を再構成したもの。

○「特集 このコンテンツがエグい!」のレビュー(400字×13本=計5,200字)
・01:小山ゆう『あずみ』『AZUMI』小学館ビッグコミックス・1994年〜
・02:Mondo Media「Happy Tree Friends」2000〜2003年
・03:ミリオン出版実話ナックルズ』2001年〜
・04:佐藤健寿X51.ORG」2002年〜
・05:村上かつら『サユリ1号』全5巻、小学館ビッグコミックスピリッツ、2002〜2003年
・06:谷川俊太郎『夜のミッキーマウス』新潮社、2003年
・07:ATLUS真・女神転生III−NOCTURNE』2003年
・08:大場つぐみ小畑健DEATH NOTE』全13巻、集英社ジャンプコミックス、2003〜2006年
・09:真鍋昌平闇金ウシジマくん小学館ビッグコミックスピリッツ・2004年〜
・10:鬼頭莫宏『ぼくらの』全11巻、小学館IKKIコミックス、2004〜2009年
・11:松井優征魔人探偵脳噛ネウロ集英社ジャンプコミックス・2005年〜2009年
・12:渡辺浩弐『iKill ィキル』講談社、2006年
・13:福満しげゆき『やっぱり心の旅だよ』青林工藝舎、2007年

※【追記】駕籠真太郎さんや蜈蚣Melibeさんの漫画など取り上げたいコンテンツはまだありましたが、他の執筆者によるレビューとコンテンツ作者が被る作品を避けたり、時間が足りなかったり忘れていたりということもあって、このようなラインナップになりました。

※【訂正とお詫び】『実話ナックルズ』のレビュー中に「村崎百郎京極夏彦と高校の同級生」と書いてしまいましたが、正しくは「村崎百郎京極夏彦と同じ高校の1学年先輩」です。申し訳ありません。『新文学03』の直後に発売された『村崎百郎の本』(アスペクト刊)の記述を読んで間違いに気付きましたが、時すでに遅し。ちなみにその高校とは倶知安高校で、僕の母校だったりもします。