KOBO CAFE FAINAL DAY

閉店30分前に滑り込みで行って参りました。店に入るなり聴こえてきたBGMはビル・エヴァンス・トリオの名盤『ワルツ・フォー・デビイ』収録の『マイルストーンズ』。トリオ結成直後にベーシストの死によって一夜限りの奇跡となってしまった伝説のアグレッシブな演奏がカフェ最終日の奇妙にハイテンションな熱気とも相まって逆に寂しさを募らせる、そんな夜でした。講談社BOXゴッドファーザー太田克史とヴァーチャリアン渡辺浩弐による夢のコラボから産まれた「KOBO CAFE」も、いつか伝説となって語り継がれる日が来るのかもしれません。

伝説といえば、瞬く間に配布終了となった西尾維新さん書き下ろし小説の小冊子も、どうにか立ち読みできました。非売品が当たる今日限定の籤引きは他のお客さんがレア賞品GETを連発しているので、僕も当たって当然のつもりでひいてみたら、何と「ハズレ」! 「へえ、ハズレもあったんですねえ」なんて言われちゃう始末。激レア栞セットを当てた常連の学生さんは既に自腹でコンプリート済みとのこと。はるばる長崎から来たという高校生も見事に当たったとのこと。30分で行ける場所に住んでいるくせに「雨だからどうしようかな」なんて思いつつ、余っていた割引券が勿体無いという理由で来ておいて、あまつさえレア賞品まで貰おうという魂胆がいけなかったのかもなあw

帰り際に渡辺浩弐先生が小説を書く心得をレクチャーしてくれて嬉しかった。コンテンツ豊富なウェブサイト管理者ならではの活躍を期待してくれているようで、荷の重さを感じつつも本腰入れて挑まねばと今更ながら思いました。

島田荘司先生がアメリカから空輸したという「ゴッドティー」は、ローズヒップ系の芳しさで、グラニュ糖ナシでも甘かった。紅茶通でもある内縁の妻に話したら「ステビア入ってたら、お腹ゆるくなるかも」とのこと。年中くだり気味の僕ですが、むしろ今日は調子良さ気。太田部長が重宝している島田御大秘伝のサプリメントといい、実際のところ何が入ってるんだろう。。。