駕籠真太郎主催「第1回うんこ映画祭」

残業しそうな気配を無理やり断ち切って18時に仕事を終えw、逝ってきました。(そんなにしてまで見なければいけないものかどうかはさておき)思っていたよりハイクオリティーな作品勢ぞろいで度肝を抜かれました。以下、個人的に良かった作品と一言コメントです。


牛デップ『うんこと共に去りぬ』とにかく潔い
中村研太郎『ロマンス仁丹』演技と話と歌が秀逸
堀川士郎『ムーン』アングラテイストが心地よい
駕籠真太郎パラノイアストリート・管の町』流石の風格
創映会&幻視人『Pマン・沈下する街』見事な特撮
SuperDeraxe『Shitting monkey』とにかくカワイイ
マサキノリゴ『教えてお母さん』くだらなくて笑える
石井博士『信じるものは救われる』本格的でバカなオチ
マッドシティー『あたりまえを疑おう』楽しいいたずら
ハナケンゴ『ハナケンゴTV』オシャレテイスト
白玉乙女の会『ミ・ラージュ』なんか楽しそう


20作品中11作品は、多いですね。商業的価値の高そうな作品もあり、大収穫でした。内容を忘れている作品もあるかもしれないので来月の凱旋上映会も行くつもりですが、出来ればDVD化などしてほしいものです。スカトロジ-とはつくづくインテリゲンチャな現象よのう、との認識を新たにした次第です。


ここでちょっと、ウンコラム。僕自身は別にそういう性癖の持ち主ではないのですが、ファンタジーとしてのスカトロジ-には非常に関心があります。人間の本能に根ざした数ある欲望のなかで、あけすけな性描写やら金に糸目をつけない食道楽ばかりが芸術の根幹をなす傾向はいかがなものかという反発心こそが、世にもビロウなるうんこワールドに吾が愚かなる魂をいざなうのかもしれなくもありません。実際、過去の芥川賞受賞作のなかにも肥溜め屋の逆襲というストーリーで差別階級の悲しみという文学的テーマを見事に提示してみせた「糞尿譚」という傑作があります。マンガでは鳥山明出世作「Dr.スランプ」の「ウンコつんつん」が殊に有名ですが、排泄器官を持たないロボット少女と排泄物のアンビバレンツなコントラストはテクノロジーとアナロジーが渾然一体となった猥雑な近未来像を描く「サイバーパンク・ムーヴメント」の魁だったのではないかとさえ思えます。


それはさておき、終演後には駕籠先生の同人誌と役者・堀川さんのビデオを購入。本当は腰痛の病院費に使う予定だったお金ですが、たまにはいいかと、僕にしては大盤振る舞いでした。両方ともサイン頂けましたし。ロフトプラスワンは久々だったので結構オオバコだと記憶していたのですが割とアットホームなノリでしたね。出演者が来る前にスクリーンにCM が流れていたのですが、ロフトプラスワンDVD欲しいです。亡くなった方もいるしグラスが割れたりする乱闘シーンなどもあって面白そうです。猫ひろし DVDのCMで会場が大爆笑だったのですが、こういう場所ならではの反響なのか、もしかして既にブレイクしている証拠なのかと考えてしまいました。


なお参考までに、うんこの出てくる僕の小説へのリンクを張っておりきます。のちのち書き直す予定の駄作ですが、興味がある方にはぜひとも読んでほしいです。
http://shinichikudoh.fc2web.com/Works/Novels/ShinichiKudohNovels_Unzari.htm