月9芥川賞Vシネマ特撮ヒーロー小学館漫画文学

来週から始まるフジの月9ドラマ『東京湾景』が気になっています。


原作が芥川賞作家の吉田修一というのも珍しいことですが、主演の和田聡宏の大抜擢もすごいと思います。この人、僕も顔を見て初めて気づいたのですが、「アイフル」のCMに出ていた人だそうです。といってもチワワを飼っている人ではなく、その前のシリーズです。お金がなくてチャリに乗ってツーリングに参加したり、海パン一丁でスキューバダイビングに来たりして友達から見離されてしまうというやつですね。どことなく浅野忠信似で存在感があるなと思っていたら、デビューは塚本晋也監督の映画『BULLET BALLET』ということで、やはり只者ではなかったようです。


あと、友情出演ということでVシネ界のアニキこと哀川翔が出るのも見所です。もともとアニキの存在は知っていたものの別段気に留めていなかったのですが、偶然観ていた『木更津キャッツアイ』に本人役で登場していて度肝を抜かれ、『ゼブラーマン』がツボにハマってからというものかなり気になる人物なのです。宮藤官宮郎の手の内に嵌められた、ということなんでしょうかね。


クドカン作品はその後、彼女の薦めで『マンハッタンラブストーリー』も全部観て凄さを思い知らされたという感じで、初の監督作品『弥次喜多 in DEEP』も楽しみにしています。しりあがり寿の漫画が原作なのですが、先日の「キューティーハニー前夜祭」で観た庵野秀明監督作品『流星課長』もしりあがり寿の漫画が原作で、かなり面白かったのです。


だけど考えてみたら月曜日の9時は仕事中だったりします。しかもビデオデッキが壊れていたりするもので、観るのはビデオ化されてからになるかもしれません。


あと、前回書いた小学館の文芸路線ですが、漫画の分野にもかなり影響が窺えます。月刊誌『IKKI』最新号には三島賞作家・舞城王太郎の『ピコーン!』の漫画版が付録本としてついていたり、『スピリッツ』には直木賞作家・石田衣良原作の『4TEEN』が連載され、『スペリオール』次号からは漱石の『こころ』が始まるそうです。漫画版を手がけるのは『センチメントの季節』などの官能的かつ感傷的な作風で知られる榎本ナリコということで、どういった仕上がりになるのか楽しみです。