掌篇『アンテナ地獄』

「おかしいなあ。さっきから全然つながらない。アンテナ3本、立ってるのに」「つながるわけないでしょ。勃てるモノ間違ってるし」「そっか今、ネットじゃなくてエッチしてるんだった」「こういう時にスマホいじるの止めなさいよ」「せっかくだからプレイ実況したくて」「そんなことだろうと思って電波の届かない部屋を選んだの」「じゃあセクロスは無理だ」「何でよ?」「言わなかったかな。オレ、電波ないと勃たない機種だから」

掌篇『最初の投稿がキリ番だったので』

 次もゲットしたくなり連続して書き散らしている。最初にここを見つけた時、作品数はジャスト100だったから、101番目と思い込んでいた。でも最初の投稿は主催者による説明文だったから、投稿作品という意味では100番目と考えて良いだろう。もうすぐ200作に届きそうだから、またキリ番がほしくなった。でも偶然はそうそうないので自分で埋めることにした。

掌篇『テレビ地獄』

 小説を書くべきところなのに、リプライみたいなことをしているのは良くない。そういうのはツイッター2chを使えば済む。でももしかするとここも似たような場所かもしれないと思って調べてみたら、実はテレビだった。しかも2chどころか200chもあるじゃないか。テレビっ子には夢のような話だ。あれもこれも観られるとは何て贅沢な環境だ。喜んだのも束の間、番組表を確認するのに忙しくて、肝心のテレビを観る暇がない。

掌篇『題名に僕の名前があったので』

 読んでみたら個人的には面白かった。どっちが勝つか興味深いが、いずれも読者を選ぶ作風だから順位は厳しそう。ちなみに榎本さんの作品。これは勝手に名前を出された仕返し。そんなことは本来なら感想欄に書くべきだが、小説に書いちゃダメなんて法律はないし。って、これじゃただのツイートだね。何かオチが必要だ。すると背後から悪魔が現れて言う。「お前の願い事を何でも叶えてやろう。ただし今すぐに答えないと魂をもらうよ」

掌篇『喰物語』

「納豆を喰う気力も出ない」「どういう意味?」「もう粘れないってことさ」「なるほど。好物なのに変だなと思ったら。でもそれ面白いな、食べ物に例えるの」「ありがとう。ついでにお前もやってみせてくれたら嬉しい」「そうさな。いま俺は猛烈にお前を喰いたくてたまらん」「どういう意味?」「言葉通りさ」「なるほど、そう来たか」「驚かねぇの?」「(考え中)喰いに行こうぜ」「どういう意味?」「言わせんなよ。同感ってことに決まってんだろ」

掌篇『ツイッター小説には長すぎる』

 ツイッター小説を量産してきたツイノベラーなので、文字数ジャストには慣れている。でもツイノベは、140字からタグを引いて131字がMAXだったから、200字だと不安もある。そもそも文章を削ることは多かったので、むしろ長い方が楽なはずなのに、何だか落ち着かない。おっと、ここまでで131字を使い果たしてしまった。残り33字もある。どうしよう。……そうだ、勝手にタグを添付して誤魔化そう! #200novel