2013-06-15から1日間の記事一覧

掌篇『眩暈の果てに』1,503字「第6回 てきすとぽい杯」13作品中7位&高濃度文体賞

緩やかに流れる有刺鉄線の間を潜ろうとして血まみれになった身体の置きどころに困り果てた挙句に脳味噌まで蕩けそうな熱気にやられ、むしろその脳が世界の空気を沸騰させているのだと気付いたが故に血潮が蒸発するのも無理はないのだからと思えば何もかも合…